テニスのバックハンド 片手打ちの特徴10個をまとめてみた
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はじめに
テニスのバックハンドを片手で打つ選手は、アマチュアレベルではあまり多くはいませんが、プロではフェデラーを筆頭に多くの強い選手がいますよね。
片手バックハンドの強い選手が多くいるということは、片手のバックハンドにもメリットがあるということです。
今回は、片手バックハンドの特徴や、メリット・デメリットを詳しくお伝えします!
両手バックハンドについて知りたい人は、次の記事へどうぞ。
参考:テニスのバックハンドは両手打ちが人気!?なぜおすすめなのか理由を調査!
テニスの片手バックハンドの特徴
皆さんは、片手バックハンドと聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか?
片手バックハンドは、両手バックハンドに比べてリーチが長そうで、遠くのボールまで簡単に取れそうと思う方もいるのではないでしょうか。
しかし実際は、フラット系やスピン系の強い打球を打とうとするときは、打点を結構前でとらえる必要があるので、ボールに体を近づけて打たなければなりません。
つまり、片手バックハンドだから、両手打ちよりもリーチが特別長くなるということはあまり期待できないのです。
ちなみに、スライスを打つときは、体から離れてても打てるので、リーチはかなり長くなります。
でも、両手バックハンドの人でもバックでスライスを打つときは片手にしますよね。
だから、片手バックハンドだからリーチが長いという恩恵はあまりないのです。
では、具体的に片手バックハンドにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
片手バックハンドのメリット
・パワーがでる
片手バックハンドは、両手バックハンドに比べて可動域が広いですよね。
ということは、両手よりも動きやすいので、体全体を使ってパワーを打球に伝えやすく、威力が出やすいというメリットがあります。
スイングスピードを出すことができるので、打球にスピードがでます。
フェデラーの片手バックハンドは大砲のようにすごい威力が出てますよね。
・リーチが長い
リーチが長いと聞いてさっきと言ってることが矛盾しているじゃないか!と思う人もいるでしょう。
先程、リーチの長さは両手打ちに比べてそれほど長くはならないと書きましたが、それはプロの激しい打ち合いレベルでのことで、アマチュアのレベルでは相手のコートに入れることがとにかく有効になる場合もあります。
ということは、一応片手バックハンドのメリットとして、リーチが長いというのもあげられると思います。
・本能的にやりやすい
ムチのような長いものを振り回す時に両手を使う人はあまりいないですよね。
しかも、遠いボールを取りたい時に、両手を使わないといけないのは意味がわかりません。
その点、片手バックハンドは本能に合わせて、振ることができて、やりやすいという考え方もあります。
・打つ球種がギリギリまで相手にバレにくい
テニスという競技は、技術も必要ですが、頭を使った戦略も必要になってくるスポーツです。
シングルスでは、ネットを挟んで1対1の戦いになるわけですから、それだけ相手との駆け引きも必要になってきます。
いくら強いボールが打てても、コースが読みやすかったりすると簡単にとられてしまいます。
つまり、相手からポイントを取るためには、いかに相手の逆をつくか、いかに相手が取りにくいところにボールを打つかということがとても大切になってきます。
相手からしてみれば、次に来るボールが、ドライブなのかスライスなのかが打つ直前まで分かりづらいのはとてもやりにくいです。
普段両手バックハンドを使う人も、スライスを打つときは片手で打ちますよね。
ということは、テイクバックの時、両手で持っていたらドライブやフラット気味のショットが来る、片手で持っていたらスライスのボールやドロップボールが来る可能性が高いと相手はある程度予測できてしまいます。
その点、片手バックハンドは注意深く見ればラケットの面の向きでバレてしまうかもしれませんが、インパクトの瞬間まで次に打とうとしているボールの球種がバレにくいのです。これは、大きなメリットと言えるでしょう。
・かっこいい
両手バックハンドよりも片手バックハンドの方が、単純にかっこいいですよね(笑)
スポーツにおいてかっこよさは意外と重要です。
見ている人に自分のカッコ良いところを見せられると思うとなんだかやる気が湧いてきますよね。
そうすれば、上手くなりたいっていうモチベーションも自然と湧いてくるのです。その結果、テニスがより上手くなればしめたもんです。
っていう冗談は置いといて、実際フェデラーの鋭い片手バックハンドに憧れを持った人も多いのではないでしょうか。最初のとっかかりはそんなものです(笑)
片手バックハンドのデメリット
・習得するのが難しい
片手だと、ラケット面がぶれやすく、いい打点に入りづらいというデメリットざあります。
いい打点で打つことができるようになれば、威力の高い球を打つことができ、相手の脅威になりますが、コンスタントにいい打点で打てるようにならないと、試合では使い物になりません。
いい打点でボールを捉えることができないと、威力がでないひょろひょろとした弱い打球になってしまいます。
つまり、強い打球をいつも打てるようになるためには、両手バックハンドの人よりも練習を積まなければいけないということになります。
・タイミングや距離感が掴みにくい
両手バックハンドは利き手じゃない方の手もラケットを握っているので、可動域が狭く、ラケットの面もブレにくいですよね。
でも、片手バックハンドは可動域が広く、イメージよりも体の前でボールを捉えなければならないので打点にしっかり合わせるのが初めは難しいという欠点があります。
・高い打点が難しい
片手バックハンドは体の前でボールを捉えて、力を伝えるのが重要なので、高く跳ねるボールを打つのは難しいです。
両手バックハンドを打つ人でも高いバックバンドは苦手だという人が多いとは思いますが、両手の人よりも片手の人の方がパワーを伝えるのが難しく、弱点になりやすいのです。
弱点となるようなショットがあると、そこを相手に攻められて負けてしまうということもあるので、これも片手バックハンドの欠点と言えそうです。
・テイクバックが大きい
両手バックハンドは、腕の力を使うというよりも腰の回転をそのままボールに伝える打ち方なのでテイクバックはコンパクトですみます。
しかし、片手バックハンドは、体の回転を腕に伝えて、腕を大きくムチのようにしならせることで大きな力をボールに伝えるショットなので、大きなテイクバックが必要になります。
その分安定させるには多くの練習を積む必要があります。
テイクバックが小さいまま打とうとすると、十分にラケットにパワーが伝わらず、相手のボールのスピードに負けて、手首を痛める原因にもなるので注意が必要です。
・教えられる人が少ない
プロのレベルになると、片手バックハンドの方が、威力がでて、爆発力があるので、ある程度片手バックハンドの選手もいますが、アマチュアレベルでは、どうしてもそこまで極めることが難しく、多くの人が安定した両手バックハンドを選びがちです。
なので、初心者が本気で片手バックハンドを上手に打てるようになひたいと思っても、なかなか経験者に指導してもらうことが出来ないという現実があります。
身近に参考にできる人が少ないのは残念です。
まとめ
今回は片手バックハンドの特徴、メリット・デメリットを解説してきました。
いろいろなことを書きましたが、重要なのは自分にあっているかどうかや、自分が打ってみたいと惹かれるかどうかです。
自分に合う打ち方を見つけられればいいのではないかと思います。