テニスの両手バックハンドを極める8つの練習法!上達に欠かせない4ステップとは?
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はじめに
バックハンドを習得するのは結構難しいですよね。実際、フォアハンドは力強い球が打てるのに、バックハンドは弱々しい球になっちゃうっていう人や、安定しないという人もいるのではないでしょうか。
しかし、テニスの試合をするとわかると思うのですが、試合に勝つには、全てのショットを打てるようにならないとなかなか厳しいですよね。
そこで、今回は、両手バックハンドを自信を持って打つことができるようになる、効果的な練習方法を4ステップに分けて解説していきたいと思います。
実際に、筆者もこのように練習してきて、バック側にボールがきても自信を持って打ち返すことができるようになりました。
なので、バックハンドにちょっと苦手意識がある中級者の方も、今回の記事を見て、一つ上のステップにいきましょう!
両手バックハンドを極めるための4ステップ
まずは、どのようなステップでバックハンドを鍛えていくかをお話しします。
大まかに、自分が進んでいく道がわかっていた方が上達のスピードも速くなると思うので、軽く読んどいてください。
- Step1 ボールを遠くまで飛ばせるようにする
- Step2 膝と腰を上手く使えるようにする
- Step3 ボールにしっかりとドライブ回転をかけられるようにする
- Step4 後ろ側の足を安定させて、打球のパワーをあげる
このような、ステップにしたがって練習をしていきましょう。
それでは、各ステップの詳しい練習法を説明をしていきます。
Step1 ボールを遠くまで飛ばせるようにする
まずはじめに、取り組まなければいけないことは、ボールを前に飛ばせるようにすることです。
これは、テニスを続けていれば自然に身についてくると思うので、本当に始めたばかりの初心者以外は飛ばしてもらって大丈夫です。
①手出しで、ボールを遠くに飛ばす練習
これは、普通の練習でよくやる球出しで、打つ人は遠くに飛ばすことだけを考えて打つという練習です。
自分はベースライン付近に立って、友達や先生にその付近からボールを手で出してもらいましょう。
テニス以外にも、野球をやっていた人とかは力がついていると思うので、初めから前に簡単に飛ばすことができる人もいると思います。
そのような人は、次のステップに進みましょう。
この練習で重要なことは、とにかくボールを前に飛ばすことです。なので、この段階ではボールをコートに入れようとはあまり考えすぎないでください。
コートに入れようとすることよりも、ボールにいかに力を伝えることができるかを意識して練習をするといいです。
ボールを簡単に遠くまで飛ばせるようになるために必要なことは次の記事にまとめられているので、参考にしてみてください。
参考:テニスのバックハンドが飛ばない4つの原因とは?改善策を公開!
Step2 膝と腰を上手く使えるようにする
②テイクバックした状態で待機して、その状態から手出しで打ってみる練習
この練習で一番意識したいことは、膝をしっかり曲げて安定感のある打ち方を身につけることです。
テイクバックした状態からスタートすることで、余計なことを考えずに膝と腰に意識を集中させることができます。
この練習は、膝と腰の連動からボールにうまく力を伝えて、前に力強いボールを飛ばせるようにすることが目的なので、しっかり膝が曲がって、腰が回って打てているかに注意しましょう。
多くの人は、ステップ1は省略すると思うので、ステップ1と2を組み合わせて練習してみてもいいでしょう。
この段階で大切なことは、ボールをコートに入れようとするあまり、弱々しく手打ちになってしまわないようにすることです。
この次のステップで、ボールにドライブ回転をかけてしっかりとコートに入れるように練習していくので、まだコートに入れることばかりを考えてしまわないようにしましょう。
ここで、ボールをコートに入れようとするよりもボールに力を適切に伝えられるようになった方が後々強い球が打てるようになります。
Step3 ボールにしっかりとドライブ回転をかけられるようにする
さて、このステップがバックハンドを上達させるためには、一番重要な練習だと言っても過言ではありません。
多くの人は、ボールを前に飛ばすことはクリアしているためです。にもかかわらず、バックハンドの練習法が知りたいという人は、バックハンドが安定しないからですよね。
では、どうしたらバックハンドを安定して打てるようになるでしょうか。
それは、ボールにしっかりドライブ回転をかけることです。
両手バックハンドは、利き手でない方の手で回転をかけることができるので、まずは、利き手でない方の手の動きを理解しましょう。
両手バックハンドの利点は、次の記事で詳しく紹介しています。
参考:テニスのバックハンドは両手打ちが人気!?なぜおすすめなのか理由を調査!
③利き手でない方でフォアハンドと同じように素振りをする練習
まず初めは、利き腕ではない方の手首の捻り方をマスターしましょう。
自分がフォアハンドを打つときをイメージしてください。実際に、一回フォアハンドの素振りをしてみてもいいでしょう。
ゆっくりやるとわかると思うのですが、ボールがラケットに当たる瞬間に手首を返して、ボールにドライブ回転をかけていますよね。
これと同じことを利き手でない方の手でやってみましょう。
どうですか?上手く手首を返すことができないですよね。
手首を返すというイメージはすぐにできるかもしれません。
しかし、実際にラケットを持って素振りをしてみると、意外とラケットの重さもあり、手首を返すタイミングがわからず変な感じになってしまう人も多いのではないでしょうか。自分のフォアハンドの素振りと見比べて、しっかりとラケットの面が風を切る音が聞こえるくらいスムーズに素振りができるようになるまで練習しましょう。
焦ってはいけません。この練習で、手首を返す感覚を身に付けるのと身につけないまま練習を続けるのでは、だいぶこの後の習熟に影響が出てきます。
自然に遠心力を使って違和感なくラケットを振ることができるようになったらこの練習は終了です。
④利き手でない方の手だけを使ってラリー
この練習は、一見遊びに思えるかもしれません。
しかし、この練習を通して利き手でない方の手でボールを打つという感覚にさらに磨きをかけることができます。
また、普段と違う打ち方ですので、普通の練習の合間に息抜きとしてゲーム感覚でやってみるというのもおすすめです。
この練習を続けていると、いつの間にかバックハンドにドライブ回転をかけるという感覚がわかるようになってきたと思える日が来るはずです。
⑤バックハンドだけを使ったショートラリー
利き手でない方の手でドライブ回転をかけるという感覚は前までの練習でずいぶんついてきているはずです。
その感覚を生かして、バックハンドを実際に打ってみましょう。
最初は、サービスラインの中で打ち合うショートラリーがおすすめです。
小さい面積の中にしっかりボールを収めるためには、しっかりとボールを擦り上げてドライブ回転をかけられるようにすることが大事です。
ボールを前に飛ばすことよりも、案外難しいと感じるかもしれません。
⑥ベスライン上でゆっくりとバックハンドを打ち合う
ショートラリーをする中で、ボールを擦り上げる感覚がだんだん掴めてきたら、この練習に移行していきましょう。
だんだんと実践形式に近づいてきましたね。
なぜ、わざわざ「ゆっくり」と書いてあるのかというと、この練習では、フォームを確認するという意味もあるからです。
人間誰しも、複数のことをいっぺんにやることはできません。
まずは、ボールに勢いをつけることよりも、正しいフォームでしっかりとドライブ回転をかけることができているかに注意してゆったりとラリーをしてみてください。
できるようになってきたら、徐々に球威を上げて速い球を打っていけばいいのです。
両手バックハンドのスピンについては、さらに詳しく解説している記事があるので、次の記事を見てみてください。
参考:テニスのバックハンド 両手でスピンをかける7つのポイントを紹介!
Step4 後ろ側の足を安定させて、打球のパワーをあげる
バックハンドでドライブ回転のかけ方は理解したけど、ボールに球威が出ない・まだ安定しない気がするという人は、後ろ足を上手く使えてない可能性があります。
具体的には、前のめりになりすぎて、ボールを体の前で捉えてしまっているという状況です。
ボールを体の前で捉えてしまうと、ボールにうまく回転はかからない上に、パワーも伝わらないという悲しい状況になってしまいます。
そんな状況を打開したい人は次のような練習をしましょう。
⑦後ろ側の足1本に体重を乗せて打つ練習(右利きの人は左足片方で立つ)
この練習をすることで、後ろ側の足も使うということを意識できるようになると思います。
前のめりで打つことが習慣になってしまっている人は、重心が後ろ側にあるのに強い球が打てるわけないだろと思うかもしれません。
しかし、ボールを体により近いところで捉えることができるようになるため、結果的にボールに力が伝わりやすくなります。
ボールを体の前で捉えて、手打ちになってしまっている人は、この打ち方ではボールを飛ばしにくいと感じることがあるでしょう。
この後ろ側の足だけで立ってボールを飛ばすには、重心を体の中心に持ってきて、腰の回転を十分に使うしかないのです。
なので、この練習をマスターすれば、手打ちから脱却することができるようになるのです。
⑧後ろ側の足のセットを意識して球出し練習
この練習で一番大切なことは、ボールの軌道の延長線上に必ず後ろ側の足をセットすることです。
打つ直前に、ポジションの調整をしてしまうと、しっかり踏ん張ることができませんよね。
ですから、素早くポジションにつくというのは強い球を打つには必要なことなのです。
後ろ側の足をどの辺に置いたらいいということがわかってきたら、ぜひラリー中も意識してみてください。
ラリー中は、移動も激しいので素早い状況判断も必要になってきます。
ですが、ラリー中も常に考えながら動くことで、上達のスピードはより速くなるでしょう。
両手バックハンドで強打するコツは、下の記事でも紹介しています。
参考:テニスの両手バックハンドの2種類のコツとは?【安定と強打】
まとめ
今回は、両手バックハンドの練習法をステップごとに紹介してきました。
自分の状況にあった練習法は見つかったでしょうか?
この記事を読んだからといって、すぐに上達するかと言われたらそんなことはありません。
しっかりと体に覚え込ませるつもりで、日々の練習に励んで行ってください。