テニスのバックハンド 両手でスピンをかける7つのポイントを紹介!
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はじめに
バックハンドは、普段使わない方の手を使うのでスピンをかけにくいですよね。
フォアハンドはしっかりスピンをかけて打てるのに、バックハンドは全然スピンがかからず苦戦している方も多いのではないでしょうか。
実は、私も以前、そんな状況に悩ませれていました。
スピンをなかなかかけることができず、どうしてもフラット気味のショットになってしまい、軌道がまっすぐなのでバックアウトやネットなどが多く、とても安定したショットとは言えない状況でした。
そんなとき、試合でしっかりスピンのかかったバックハンドを打っている選手を見つけたのです。
私は、その選手の打ち方をじっくり見てみました。
すると、あるポイントが見えてきたのです。そのポイントをメモしておいて、自分で意識しながら練習を積んでみると、ちゃんとスピンがかかるようになってきました。
なので、この記事を読んでポイントを意識しながら練習をすれば、きっとみなさんもスピンのかかる打ち方が分かるようになってくると思います。
※筆者が右利きなので、本文中には利き手を右手、利き手じゃな方を左手と記述している箇所があります。左利きの方は、右手と左手を逆にして読んでください。
両手バックハンドがそもそもあまり飛ばない、、という方は次の記事も読んでみてください。
参考:テニスのバックハンドが飛ばない4つの原因とは?改善策を公開!
両手バックハンドにしっかりスピンをかける7つのポイント
まずは、バックハンドでしっかりスピンをかけるために必要なコツを挙げていきます。
- テイクバックでラケットヘッドを下げる
- グリップを利き腕で調整する
- ボールをしっかり引きつける
- 打点を最後までしっかりみる
- 構える時に横を向く
- インパクトの瞬間に左手で腕をひねる
- スピンをかけようとしすぎない
それでは、具体的にこれらのコツについて解説していきます!
両手バックハンドでスピンをかけるポイントを詳しく解説
・テイクバックでラケットヘッドを下げる
まずは、テイクバックの基本「ラケットヘッドを下げる」です。
これは多くの指導者が言っていることなので、一度は耳にしたことがある人も多いのではないのでしょうか。
では、なぜテイクバックの時にラケットヘッドを下げることが大切なのでしょうか。
それは、インパクトの瞬間にボールにスピンをかけやすくなるからです。
テイクバックの時にしっかりラケットヘッドを下げておけば、ボールを打つ時にラケットを上に振り上げないとボールに当たりませんね。
この上に振り上げるという動作が重要なのです。
ラケットを上に振り上げながらボールに当てることで、ボールにも上回転がかかりますねよね。
そうすることで、しっかりボールに縦回転がかかり、高い軌道からもしっかり相手コートに落ちる理想的なスピンを打つことができるようになるのです。
・グリップを利き腕で調整する
次に、説明するのは「グリップを利き腕で調整する」ことです。
バックハンドを両手で打つメリットとはなんでしょうか。
それは、ボールが来る方向を左手でまっすぐ捉えることができ、簡単にパワーを伝えられるということですね。
つまり、イメージとしては左手でボールに力を与えてボールを飛ばすのです。
では、なんのために右手でも持っているのか。
それは、利き手ではない左手だけでボールを飛ばす適切な動作をするのは難しいからです。
なので、しっかり右手でグリップの向きを調整したり、ラケットの位置を調整したりすることが大事です。
しっかり右手で調整することができれば、ボールに回転をかけられるようになります。
・ボールをしっかり引きつける
両手バックハンドを打つ時には「ボールをしっかり引きつける」ことも重要になってきます。
バックハンドでボールにスピンをかけようと思う意識が先行して、早くボールを捉えにいってしまい明後日の方向にホームランを打ってしまったという経験を持っている人は多いと思います。
ボールを体より前の打点で捉えてしまうと、どうしても手打ちになってしまい安定しません。
フォアと違い小手先のテクニックが通用しにくい両手バックハンドでは、しっかりボールを体の横で捉えて、下半身の力や体のひねりをボールに伝えることが大事になってきます。
・打点を最後までしっかりみる
さて、両手でバックハンドを打った後、みなさんはどこを向いているでしょうか。
自分の打ったボールがどこに飛んでいったか気になってボールの行方を見てしまいますよね。
でも、まずは「打点を最後まで見る」ということを意識してみてください。
ボールを打った後すぐに前を向いてしまうと、体が開いてしまい、うまくボールに回転を伝えることができません。
打点に視線を残すことで、打ち終わった後に体が開いてしまうことを防止できます。
もちろん、体の使い方を理解してきたら、その感覚を忘れずにボールの飛んだ先を見ても構いません。
でも、フォームがしっかりしていないのにボールの飛んでいった結果だけを気にしていてはいつまでも上達しないでしょう。
まずは、フォームを綺麗にすることから始めていきましょう。綺麗なフォームが自然にできるぐらい身につけば、安定してきます。
・構える時に横を向く
バックハンドを打つ前に構えるとき、皆さんはどこを向いていますか?
ボールに追いつけずに左足(後ろの足)が外側に来て体が開いてしまう人もいるのではないでしょうか。
両手バックハンドで、ボールに力を加えるコツは先ほども説明したようにしっかり体のひねりを伝えることです。
では、構え時から相手の選手の方に体が向いていて体が開いてしまっている人はどうなると思いますか。
もちろん、最初から体が開いてしまっていて、ボールを打ち出したい方に体が向いてしまっているのですから体を捻ることなどできませんよね。
そこで、重要なのは「しっかり横を向いて構える」ことです。
そうすることで、ボールを打ち出したときに体が捻られて、ボールに力がしっかりと伝わることができますね。
ボールに力がしっかり伝わるということは必然的に回転も伝わることになります。
ここで、重要なのは速いボールが行き交う試合の中でもしっかり体を横に向けて構えることができるようになるためには、フットワークの強化も欠かせないということです。
ボールにやっと追いついて打ち返すという状況では、体の向きまで意識できませんし、間に合いませんからね。
だから、フットワークも強化して早めに打点に入れるようにしましょう。
・インパクトの瞬間に左手で腕をひねる
ボールに縦回転をかけるのに、右手でかけるのと左手でかけるのではどちらが簡単でしょうか。
卓球経験者は、バックハンドでドライブ回転をかけるのに慣れているかもしれませんが、一般的には体の構造からして左手でかける方が楽です。
せっかく、両手でラケットを握っているのですから、これは左手を利用するべきですよね。
でも、左手を利用するといってもそんなに難しいことではありません。
左手に力を入れて縦方向に振ればいいのです。
右手より左手の方を大きく動かせば、自然とラケットヘッドは下から上に車のワイパーのように動きます。
一度、自分の体を使って確かめてみてください。
きっとイメージがつかめるはずです。
ラケットが上から下に大きく動くことがわかってきたら、次は手首を返すタイミングです。
ボールとラケットが当たる瞬間に面をボールにかぶせるように動かすと縦回転がかかりますね。
フォアハンドも、自然とインパクトの瞬間に手首を返して回転をかけてるはずです。
この感覚を身につけるためには左手でラリーをしてみるのがいいでしょう。
両手バックハンドの練習法について詳しく知りたい方は、以下の記事に詳しくまとめてあるので参考にしてみてください。
参考:テニスの両手バックハンドを極める8つの練習法!上達に欠かせない4ステップとは?
・スピンをかけようとしすぎない
最後のコツは少し意外だったかもしれません。スピンをかけたいのに、「スピンをかけようとしすぎない」ってなんだか矛盾しているように感じますね。
これはどういうことかというと、スピンをかけるという意識を持ちすぎて、手首を使いすぎないようにするということです。
綺麗なフォームで打てるようになると、インパクト後のフォロースルーで十分な回転がかかります。
手首をこねくり回すと、逆に安定感も無くなってしまう上に勢いも出ないという状況になってしまいます。
手首を使うのはインパクトの瞬間までにして、ボールとラケットが当たったあとは手首は固定して、自然な体の運動連鎖に身を任せるというのがポイントです。
両手バックハンドを安定させるのに忘れてはいけない注意点
両手バックハンドを安定させるためのコツを色々書いてきましたが、バックハンドに安定してスピンをかけるために大切なことを最後にお伝えします。
もちろん、今まで書いてきたコツを意識することも大事ですが、一番頭に入れておいて欲しいことは、正しいフォームを身に付けることが一番大事なことだということです。
そんなの当たり前じゃん、と思う人もいるでしょう。
でも、練習中はボールを相手コートに入れようという意識が強く働いてしまいます。
相手コートに入れようと思い、小手先のテクニックや、手打ちになってしまってはいけません。
試合で、安定したバックハンドを打てることが最終的な目標のはずです。
最初は、ミスすることも多いと思います。でも、しょうがないです。ミスを減らすために練習をするのですから。
ということで、はじめは、相手コートに入ったかどうかよりも、ボールにしっかり自分の力が伝わっているか、ボールにちゃんと自分の思った通りの回転をかけることができているかを第一に考えることが大事です。
また、ラリー練習をしていると楽しくてついバック側に来たボールも回り込んでフォアで打ってしまうことがあるでしょう。
それでは、いつになってもバックハンドはうまくならないですよ。
なるべくバックハンドを使ってラリーをするというぐらいの気持ちで練習してみましょう。
両手バックハンドで、安定と強打を両立するためのコツを以下の記事で解説しているので、合わせて読んでみてください。
参考:テニスの両手バックハンドの2種類のコツとは?【安定と強打】
まとめ
今回は、両手バックハンドを安定させるためのポイントについてお話ししてきました。
バックハンドが安定しないという方の悩みが解決できれば嬉しいです。
ただ闇雲に練習するよりも、ポイントとその理由を意識して練習した方が上達するスピードは早いです。
是非、1つずつポイントを理解して自分のものにしていってください。