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テニスのガットって太さによって変わるの?

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こんにちは、けとるです。 スポーツをするのも見るのも大好きな理系男子です。 特に好きなスポーツは高校の時に始めたテニス。 今でもテニスが大好きで、テニスがうまくなりたい! 学生時代得意だった物理の知識を生かして、テニスを理論的に考えてみたり、テニスに関する情報を発信していきます。

テニスのガットを選ぶときには、もちろん素材も重要ですが、ガットの太さも色々な種類があって迷って位しまうという方もいるのではないでしょうか。

意外と知られていないガットの太さも、実はパフォーマンスに影響を与えます。

では、実際にガットの太さはどのようにプレーするときのラケットの性能に影響してくるのでしょうか。

ちなみに『ガット』というのは、本来は動物の腸を表す言葉で、現在の「ナチュラルガット」に相当する言葉なので、今回の記事では、『ガット』のことを『ストリング』という言葉で統一して呼んでいきます。
皆さんの想像している『ガット』は、この記事でいう『ストリング』のことですので、安心して読み進めていってください。

さて、それでは本題に入っていきましょう。
実は、ラケットの性能に直接影響を与えてくるのは、ストリングの太さそのものというより、ストリングの断面積なのです。

この断面積によって、ストリングの強度・弾力性・どれだけ伸びやすいかなどの特性が決まってくるのです。

(面積)=(半径)×(半径)×3.14

これは、小学校の算数で習った円の面積の公式です。

円の半径は直径の半分のことですので、ストリングの断面積は直径の2乗に比例するということになります。


たとえば、ストリングの直径が1.25mmのものを1.30mmのものに変えたときのことを考えてみましょう。

直径が4パーセント太くなったので、断面積は1.04の2乗に比例して約8パーセント大きくなります。

一般的にごく小さな割合でストリングの直径が太くなると、断面積はその約2倍の割合で大きくなります。

なので、皆さんが自分のストリングの太さを変えたときは、断面積がどのくらい変わるのかは簡単に2倍して計算してみてください。

さて、断面積が8パーセント大きくなるとどのような効果が現れるのか気になりますね。

ストリングの断面積が8パーセント大きくなると、強度は8パーセント強くなり、同じテンションでも8パーセント伸びにくくなり、弾力性は8パーセント落ちます。

この中で、一番重要なのは、最後に挙げた弾力性です。

ストリングの弾力性が、プレーするときのラケットの性能に直結しているからです。

天然のナチュラルガットは、同じ直径の合成素材のストリングよりも弾性率は大きいので、弾力性が高く、ナチュラルガットを好む選手も多くいます。

これと同じような効果がストリングを細くすることでも得られるのです。

しかし、細いストリングにも欠点はあります。

それは、切れやすいということです。これは、簡単にイメージがつくのではないでしょうか。

細いストリングは太いものにくらべて、高いテンションに耐えることができません。

耐久性は低く、切れやすくなってしまうのです。

まとめると、細いストリング(1.20mm~1.25mm)は、パワー・打球感・快適性といった性能の面は良いが、耐久性は劣ってしまう。

逆に、太いストリング(1.30mm~1.35mm)の特徴は性能の面では細いストリングには負けるが、切れにくさである耐久性は細いものに比べて優っているということになります。

つまり、ストリングの太さは、打球感や耐久性などの性能を左右しますが、選手の皆さんはコストとパフォーマンスの両方を考える必要があるということです。

でも、価格の高いストリングは、その価格以上に高いパフォーマンスを実現してくれることもあるので、結局は何回か試してみて、自分に合った太さのストリングを見つけていくことが大切になってくるのです。

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